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ウィルクハーン・ドイツのサイトにデザイナー クラウス・フランク氏のインタビューが掲載されています。

 

 

ウィルクハーンのデザイン部門責任者、weige初代社長を歴任し、70年代から90年代初期のウィルクハーンにおいてデザイン・開発部門のリーダー的役割を担ったクラウス・フランク氏のインタビューが、ウィルクハーン・ドイツのウェブサイトに 掲載されています(英語版)。

ドイツモダンデザインを大きく開花させ、伝説の存在となったウルム造形大学との出合い、そして壮年期のウィルクハーンとの協働についてを主軸に、フランク氏が自身のキャリアを語る興味深い内容です。

 

 

 

 

Profile

Klaus Franck (1932-)

ウルム造形大学で学び、産業建築物協会との協同プロジェクトを行う。ルフトハンザ航空インテリアデザイングループのリーダーなど、グラフィック、インテリアデザイン、建築家、作家など幅広く活躍し、1971年よりウィルクハーンのデザイン部門責任者。1985-92年は、weige(ヴィーゲ)の初代社長を務める。

 

 

ウルム造形大学 Hochschule für gestaltung ulm(1953-1968)

戦時中の抵抗運動「白ばら」グループの一員で1943年にナチスにより処刑されたハンスとゾフィ・ショル兄妹を記念し設立されたショル兄妹財団により、1953年南ドイツのウルムに開校した造形大学。

プロダクト・デザイン、建築、ヴィジュアル・コミュニケーション、インフォメーションの4つの専攻学科で構成され、後に映画制作部門も加わる。バウハウスのカリキュラムをモデルに基礎教程が組まれ、特に設立初期はバウハウスからの強い影響がうかがえる。デッサウ・バウハウスに学んだ初代学長マックス・ビルの、「スプーンから都市計画まで」という言葉の通り、日常生活にはじまりあらゆる社会活動において使用される全ての道具や機械、建築、および視覚的、言語的なインフォメーション媒体までもを対象とし、幅広い工業デザインが生み出された。

学生のほぼ半数は西ドイツ以外の出身で、49ヶ国におよぶ国籍の卒業生たちはウルムの思想を世界中に広め、閉校から半世紀近くが経とうとする今日でも、ウルムで展開された工業デザインについての概念や、数多くのデザインプロダクトが綿々と受け継がれている。

そして、ウィルクハーン社とのコラボレーションがそうであったように、ローゼンタールのホテル用食器TC100やブラウン社の最初のハイ・ファイシステム、コダックのスライドプロジェクター・カローセル、ドイツ・ルフトハンザ航空のコーポレート・アイデンティティといった画期的で優れたデザインを多くの企業との間に生み出し、デザインを単なる造形や理論ではなく、科学やテクノロジーとの密接な関係をもって、生産過程の中で実践していった点で、戦後のインダストリアルデザインおよび、コミュニケーションデザインのモデルを確立したパイオニア的存在である。

 

 

 

 

クラウス・フランク氏のインタビュー

Designer talk: Klaus Franck ”A good grounding in design”  (English)

 

 

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