会社の応接室、ホテルのラウンジ、空港のロビー、駅の待合室。
人々が出会い、距離を近づけてゆく場所には古くからずっと、ソファが置かれていました。ウィルクハーンは1907年の創業から現在に至るまで、人と人を結びつける空間に欠かせないソファという家具を、大切につくり続けてきました。
写真上:バウハウスに学んだヘルベルト・ヒルシュが、1957年にデザインした
480 range
写真下:1980年代に生産されたモジュール式ソファ 840 range
モバイル端末の普及により、人が働く環境は、どんどん広がりをみせています。固定席を決めないフリーアドレス制はわずか10年あまりのうちにオフィスレイアウトの主流となり、小型化が進むデバイスは、もはやデスクすら必要としません。企業によっては、脚を伸ばしたり寝そべったりできるスペースで、PCを操作する社員を見かけることも珍しくないでしょう。ソファが得意としてきたリラックスエリアに、ワーカーたちが進出してきたのです。
Insitは、ソファが持つコミュニケーションの場としての温かな役割はそのままに、現代のワークスタイルにマッチするよう、より軽やかに、よりフレキシブルにアップデートされた、新しいシーティングシステムです。
奥行き640㎜のさまざまな幅・形状のシーティングを横や背中合わせに連結することによって、無限にカスタマイズすることができます。
もちろん、連結せずスタンドアローンのソファとして使用することもできます。
家具の高さを感じさせない巧みなデザインのおかげで、一見してそうと気づくことはありませんが、Insitのシートハイは、700~730㎜程度の天板高のテーブルにも合うよう設計されています。テーブルをはさんで、キャスターチェアやダイニングチェアに座った相手と同じ目線の高さで会話をすることができます。そして同じInsitシリーズのコーヒーテーブルとシーティングをセットすると、ラウンジルームのような、くつろいだ空間を演出することができます。
ストレートタイプのほとんどの品番で、背もたれの高さを300㎜高くすることができます。頭頂部まで背もたれに隠れる高さにすることで、想像以上に周囲からの情報が遮断され、集中力が高まる環境が生まれます。
Insitシリーズは、シーティング(ソファ・ベンチ)とテーブルから構成されます。テーブルはスタンドアローンのラウンジテーブルの他に、シーティング間に取り付けて一直線に連結するコネクティングテーブル、90°に連結するコーナーテーブル、端に取り付けるサイドテーブル(画像)があります。