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1985年、デザイン開発の独自性と競争力を高めるため、デザイン部門を別会社化して独立させ、ヴィーゲ(The wiege Entwicklungsgesellschaft mbH)を設立。ヴィーゲはウィルクハーン以外の企業からのデザインも幅広く手がけ、国際的に活動しています。

ローマクラブが1972年に発表した「成長の限界」および1980年代半ばに書かれた未来学者の地球環境へ警鐘を鳴らす論文などに衝撃を受けたフリッツ・ハーネは、1990年『目先の利益の極大化よりも環境保護を優先する』という環境宣言を行い、環境マネジメントの専門家ルディガー・ルッツ教授らとともに家具メーカーで初めて独自の包括的エコ・コントロール・システムを構築しました。

ウィルクハーンは、1950年代半ばから既に ウルム造形大学が掲げていた「デザインの最終目的は、製品寿命を伸ばし、資源の浪費を最小限にすることにある」という原則に従っていましたが、原料調達・加工、製品開発、生産工程、そして輸送やサービス、建物に至るまで、環境負荷を最小にすることを徹底しました。1991年に開発されたPictoは、パーツの95%がリサイクル可能で、メンテナンスや素材分別がしやすいよう接着剤を使用せずに組立てられている世界初のチェアでした。そして1996年には、ドイツ連邦財団から「ドイツ・エコロジー賞」を受けるなど、先進的かつ模範的な取り組みが高く評価されています。

現在は、息子であるヨハン・ハーネ(Dr. Jochen Hahne)が社長となり、フリッツ・ハーネは経営の第一線から退きましたが、デザインに対する永年の貢献に対して1999年、ドイツ・デザイン評議会から「デザイン・リーダーシップ連邦賞」が贈られ、それを記念して、ウィルクハーン本社前の道路が「フリッツ・ハーネ通り(Fritz-Hahne-Straße)」と命名されました。

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